腸閉塞 イレウス 違い

腸閉塞とイレウスとの違いとは?

 腸閉塞とイレウスは、どう違うのでしょうか。

 

 口から入った食物は、消化の過程でどの部分が詰まっても痛みや嘔吐などの症状につながります。

 

 特に腸は細長く曲がりくねっているため、いろいろな原因で詰まりやすいものです。

 

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 腸が詰まって消化物や消化液・ガスなどが溜まった状態が腸閉塞と呼ばれます。
 腸閉塞はイレウスとも呼ばれており、両者に違いはないというのが一般的な解釈です。

 

 英語のileusはラテン語を語源としており、腸閉塞はその訳語と考えられています。
 イレウスについて解説しているサイトの大半も、両者を同じ意味として扱っているのです。

 

 ただし、欧米では腸閉塞とイレウスとを区別しているところもあります。
 その説によるイレウスとは、蠕動運動の機能不全で発生した腸管の弛緩または麻痺と定義されているのです。

 

 腸が詰まった状態は、機械的閉塞と機能的閉塞に大きく分けられますが、このうち後者だけがイレウスに該当することになります。
 日本ではこうした違いが医学用語として定着されていないため、両者が区別なく使われているというのが実状です。

 

 いずれにしてもイレウスと診断された場合は、何らかの原因で腸が詰まっている事実に変わりありません。
 詰まった部分の腸はガスや消化物で膨れ上がりますから、強い痛みも発生します。

 

 消化物や消化液が胃から口へと逆流すると、吐き気や嘔吐にもつながります。
 胃腸薬などを飲んでも治りませんので、こうした症状が疑われたら病院で手当を受けることが必要です。

 

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 腸閉塞の治療方法はその種類によって異なります。
 機械性閉塞は単純性閉塞と絞扼性閉塞とに分けられますが、単純性閉塞の場合は手術をせずに保存療法で治すことが可能です。

 

 腸と腸または腸管と腹膜がくっついてしまうことで閉塞が起きている例が多く、痛みは強くなったり弱くなったりします。
 絶食して腸を休めるうちには、詰まった個所が開通して消化物や消化液も流れるようになります。

 

 閉塞がなかなか解消しない場合はイレウス管を鼻から挿入し、腸に溜まったガスや消化液などを吸引します。
 これによって腸にかかる圧力も下がり、腸が消化物を吸収してくれるので閉塞状態が解消していくのです。

 

 こうした保存療法では腸の詰まった原因そのものを解決するわけではないので、一度治っても再発する可能性はあります。

 

 腸が癒着して狭くなる原因の大半は以前に受けた腸の手術にあるため、新たな手術は極力避けるのが原則です。
 そのため治った後は食生活に注意しながら、腸が詰まらないよう心がける必要もあります。

 

 一方で絞扼性閉塞の場合は腸の血行障害が発生しているため、壊死を避けるために手術で治すのが普通です。

 

 腸を詰まらせる物理的な原因がなく、むしろ運動障害によって発生する機能性閉塞では症状に応じた保存療法が行われます。

 

 このように腸閉塞と言ってもいろいろなタイプがあり、それぞれ治療法が違います。
 内科や消化器内科を受診すれば適切な診断と治療が受けられます。

 

 次の記事はこちらです。
 腸閉塞の手術後には食事に要注意?

 

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